石垣島のアクティビティーの中でも不動の人気を誇るシュノーケリング。石垣島には、現在マリン関係のお店が200件以上あると言われています。マリン関係のお店は市街地エリアに8割、残りが川平湾、北部(川平湾よりも北側)エリアになります。白保にも少数のお店がありますが場所、距離的に他のエリアのお店が行くことは無いので、別として考えます。目的はひとそれぞれとは思いますが、マンタと組み合わせたツアーを提供しているお店がネットや雑誌広告などを見ても非常に多いと思います。それだけマンタの人気が絶大ということでしょう。なので今回はマンタスポットを中心にアドバイスさせて頂きたいと思います。お店が多すぎて、どこを選んだらいいのか分からないという声もよく聞きますが、皆さまが予め把握しておいた方が良いと思うことをお伝えしていきます。
シュノーケリングスポットまでの移動時間
市街地エリア→竹富島・幻の島方面20分~30分/御神崎灯台・大崎・名蔵湾周辺の珊瑚礁スポット30分~40分/マンタスポット1時間前後
川平湾エリア→米原Wリーフ周辺の珊瑚礁スポット5分~10分/マンタスポット5分~10分
北部エリア→米原Wリーフ周辺の珊瑚礁スポット20分~30分/マンタスポット30分~40分
マンタスポットだけに行くシュノーケリングツアーを組んでいるお店はあまりないと思います。マンタスポットは平均水深が8m前後ぐらいあり、潮の流れが発生する時もあります。もちろんガイドが浮輪などをもってしっかりサポートしてくれますが、風向きによっては波が高いこともあるため、いきなり初心者の方がシュノーケリングをするには不向きな時もあります。なのでマンタスポットに行く前に熱帯魚や珊瑚礁が見れる穏やかで比較的水深が浅めなところでシュノーケリングをするのが一般的な流れです。ただその時の状況(経験者、海況が穏やか)によっては最初にマンタスポットに行く場合もあると思いますが、その辺りはそれぞれお店側の判断になります。また市街地エリアのお店は「幻の島」方面に行ってからマンタスポットに行くところもあります。そして皆さまの心配事としてあるのはずばり「船酔い」だと思います。毎回、海が穏やかであれば嬉しい限りですが、残念ながら自然が相手になりますので海が荒れてしまう時もあります。事前に酔い止めの薬を飲んだり、朝ご飯の食べ過ぎに注意したり、ボートの座る場所を考えたりして、できる限りの対処をすることはできますが、やはり体質もありますので酔ってしまうこともあると思います。移動の面も踏まえて市街地エリアのお店は、大きめのグルーザータイプのボートを完備している所が多いですが、船酔いが心配な方は移動時間の事はよく頭に入れておいた方がいいと思います。
シュノーケリングのツアースタイル・シャワールーム・更衣室の完備
川平湾、北部エリアのお店は、午前or午後の半日スタイルでツアーを組んでいるお店がほとんどです。市街地エリアはお店によって半日or1日スタイルでツアーを組んでいます。最近はマンタスポットには行かず「幻の島」をメインに半日スタイルでツアーを組んでいる市街地のお店も増えています。1日スタイルの場合の昼食は、ボート上でとる事がほとんどなので船酔いが心配な方は半日スタイルの方がいいかもしれません。ひとつ重要なポイントとしてはシャワールーム、更衣室完備の有無です。市街地エリアのお店は、大きめのボートを完備している変わりにシャワールーム、更衣室を完備している所は、ほとんどありません。逆に川平湾、北部エリアのお店は、ボートは和船タイプで小さめな所が多いですが、シャワールーム、更衣室を完備している所がほとんどです。宿泊が市街地エリアで飛行機に乗って帰る日でなければ特に問題はないと思います?ほとんどのボートにはトイレが完備してありますので、簡単な着替えなどはできます。また簡易用のシャワーを完備しているボートもあります。問題は飛行機に乗って帰る日にツアーに参加する時です。知らずにツアーに参加して、いざシャワーを浴びて帰ろうとしたら・・・(焦)。。ということにならないためにも事前にしっかり確認しておきましょう。市街地エリアにあるアートホテルは、宿泊していなくても大浴場を使用することができます(有料)。
熱帯魚、珊瑚礁の多さ
マンタに100%会えたら言うことはないのですが、残念ながら生き物が相手ですので会えないこともあります。そんな時、皆さまの(ガイドも)残念な気持ちを救ってくれるのが色鮮やかな熱帯魚や珊瑚礁です(笑)。。「お魚にたくさん会えますか?」という質問を頂くことも多々あります。せっかく石垣島まで来たのだからお魚をたくさん見たいと思っている方も多いと思います。川平湾、北部エリアのお店は人気シュノーケリングスポット米原ビーチの沖にある「米原Wリーフ」に行くことが多いです。市街地エリアのお店はマンタスポットに行く途中にある御神崎・大崎・名蔵湾エリアでシュノーケリングをすることが多いです。オニヒトデの大量発生、異常水温などによる影響で一時は石垣島のサンゴが減ってしまったエリアもありますが、今年(2019年)は全体的にサンゴが復活して来たと思います。そういったテレビ番組も放送された影響で石垣島のサンゴは無くなってしまったのですか?というお問い合わせが時々あります。復活具合はそのスポットによって異なりますが、いいガイドさんはそうゆう所を小まめにチェックしていて極力いいスポットをご案内できるように日々精進していると思います。そういった情報を少しでも知るには、やはりお店のHPのブログなどをしっかり拝見するのが一番だと思います。正直なところ「お魚があまり見れませんでした」という悲しい声も聞きますので。。
シュノーケリングの天敵は雨よりも風の強さ
皆さまからよく「雨予報なのでシュノーケリングできませんよね~?」と聞かれることがあります。もちろん雨の降り方にもよりますが、それよりも影響があるのは風の強さです。極端な話、雨でも風が弱ければツアーはできますし、例え快晴でも風が強かったらツアーができないこともあります。皆さまにとってこの辺りは難しいと思いますが、ひとつ知識として石垣島の気象庁の予報で北または北東の風やや強く波が2m~2,5m以上になったらマンタスポットに行くのは厳しくなります。特に11月後半~2月の冬季シーズンは、北風が強い日が多くなるので、マンタスポットに行ける確率はおおよそ2割弱ぐらいになってしまいます。川平湾、北部エリアは北風の影響を受けやすく、市街地エリアは南風の影響を受けやすくなります。マンタスポットは北風に弱いのですが、南風が強いときは市街地エリアのお店は、マンタスポットまで行けないこともあります。逆に川平湾、北部エリアは南風に強いのでマンタスポットに行くことができます。なのでどのエリアのお店も風の強さ、風向きを見ながらシュノーケリングに適したスポットを考えているのです。
長くなりましたが、限られた時間の中で少しでも皆さまに石垣島の海を楽しんで頂きたい。そんな思いを込めて記事を書きました(笑)。もちろんこれだけではまだまだ足りないとは思いますが、皆さまにとってこの記事が少しでもお役に立てれば嬉しく思います。
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